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特別講 

古楽器で探るバロック音楽の楽しみ 第3回 「バロックフルートとチェンバロ」 2002年3月9日 山手234番館 2Fホール

講師 曽禰 寛純、 脇田 美佳    演奏 アンサンブル山手バロッコ

本日は、山手市民講座「古楽器によるバロック音楽の楽しみ」においで頂きありがとうございます。この講座では、山手234番館で、継続的にコンサートを開催している、古楽器アンサンブル「山手バロッコ234」のメンバーが、バロック時代の楽器を中心に、当時の作曲家、演奏家や愛好家の生きた時代精神や音楽、演奏方法の移り変わりをお話し、実演を交えて、バロック時代の音楽を一緒に楽しみたいと思います。
 
 バロック音楽は、おおよそ1600年ころから大バッハ(ヨハン・セバスチャン・バッハ)の亡くなった1750年頃までの音楽を言います。その前のルネサンス時代の多声部からなる様式の整った音楽は、1600年ごろにイタリアの作曲家モンテヴェルディらによって、各楽器の個性を活かした音色の変化、強弱の変化や劇的な感情表現の変化を重要視する形に、大きく変わりました。これが、後にバロックと呼ばれる音楽の時代の始まりで、劇的な性格から、バロック(いびつな真珠)と言われます。その後、フランス、イタリアの特長的な音楽を取りこみ発展し、両者が融合変化しながらヨーロッパ全土に拡大しました。バロック時代の楽器や演奏法もこの好みの変化に対応して150年の間に徐々に変化して行きます。そして、1685年生まれのバロック時代の天才バッハは、オペラを除く全てのジャンルのバロック音楽をマスターし、それを組み合わせ、発展させ、その様式も整備し、あらゆる味付けの1000曲以上の名品を残しました。バロック音楽はこのバッハをもって集大成されたとも言えましょう。また、この時代は、ルイ王朝を始めとする貴族文化の花開いた時代で、後期になるまでは、音楽の中心は、王朝、貴族の館と教会に限られていました。絵画の世界でも初期のルーベンス、レンブラントの劇的な表現や、後期の華やかなロココ趣味を加えたワトーなどがこの時代に対応し、同じような時代精神を反映しています。フランス革命やアメリカ合衆国独立も、蒸気機関発明による産業革命もまだまだ後のことです。日本では、ちょうど徳川時代の前半にあたり、鎖国と武士の世の中だったころです。
 その後、バロック音楽は、商人や市民の台頭にともなって、貴族・教会でのプロ(おかかえ楽師、合唱団)の世界から、市民生活の場やアマチュア演奏へと世界を広げ、啓蒙思想や個人主義の時代精神を反映した多感様式(美術や文学では疾風怒濤時代とも言われる)を経て、ハイドン、モーツアルトに代表される整った音楽形式を持つ古典派(クラシック)へと変化して行きます。

本日は、シリーズの第3回目最終回、バロックフルートとチェンバロを中心にお話させていただきたいと思います。

 

レクチャーの要約を掲載しました。ご覧ください!  チェンバロ(脇田美佳)、 フラウトトラヴェルソ(曽禰寛純)


古楽器で探るバロック音楽の楽しみ 第2回 「リコーダー」 2002年2月23日 山手234番館 2Fホール

講師 朝岡 聡  演奏 アンサンブル山手バロッコ

 

本日は、シリーズの第2回目、リコーダーを中心にお話させていただきたいと思います。


レクチャー内容については、朝岡聡著 「笛の楽園」(2002年 東京書籍著)をご覧ください!

  

古楽器で探るバロック音楽の楽しみ 第1回 「バロックの弦楽器」 2002年2月9日 山手234番館 2Fホール

講師 角田 幹夫、 渡辺 比登志   演奏 アンサンブル山手バロッコ

 
本日は、シリーズの第1回目、バロックの弦楽器特にヴァイオリン属とヴィオラ・ダ・ガンバ属を中心にお話させていただきたいと思います。

 

レクチャーの要約を掲載しました。ご覧ください!  ヴィオラダガンバ(渡辺比登志)

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