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73rd Concert
アンサンブル山手バロッコ第73回
三溪園「観月会」コンサート
「アンサンブルの楽しみ-II」
"Ensemble Music in Harvest Moon Night Viewing-II”
“洋館で親しむバロック音楽”シリーズ 第74回
2017年10月9日(月) 午後18時開演 三溪園 臨春閣
18:00 9th Oct.. 2017 at Rinshun-kaku in Sankei-en
主催:公益財団法人 三溪園保勝会(横浜市中区本牧三之谷 58-1)
出演
アンサンブル山手バロッコ
1998年、横浜山手の洋館「山手234番館」のリニューアルに行なわれた記念のコンサートをきっかけに、山手在住のリコーダー愛好家・朝岡聡を中心に結成された古楽器を使った演奏団体。継続的に横浜山手の洋館での演奏活動を続けています。また、西洋館でのコンサート「洋館で親しむバロック音楽」などの企画・プロデュース、古楽祭「横浜・西洋館de古楽」にも演奏・運営を通じて参加し、バロック音楽を分かりやすく伝える活動も行っています。本日の演奏メンバーを紹介します。
加藤詩菜(ソプラノ)
Utana Kato(Soprano)
フェリス女学院大学音楽学部演奏学科卒業。
洗足学園音楽大学大学院音楽研究科修了。 ウィーン国立音楽大学Wiener Musikseminarディ プロマ修了。第4回彩明ムジカコンコルソ第1回声楽部門「 読売賞」受賞。第15回日本演奏家コンクール声楽部門「奨励賞」 「協会賞」受賞。第83回横浜新人演奏会出演。声楽を、
川上勝功、平松英子、ウーヴェ・ハイルマンの各氏に師事。 東京室内歌劇場会員、横浜市民広間演奏会会員。現在、洗足学園音楽大学ミュージカルコース助手、東京音楽院講師。
曽禰寛純 (フラウト・トラヴェルソ)
Hirozumi Sone (Flauto Traverso)
フルート演奏を経て、フラウト・トラヴェルソを独学で習得、慶應バロックアンサンブルで演奏。1998年にリコーダーの朝岡聡と共に、アンサンブル山手バロッコを結成し、横浜山手洋館でのコンサートを継続。カメラータ・ムジカーレ同人。
角田幹夫(バロック・ヴァイオリン)
Mikio Tsunoda (Baroque Violin)
慶應バロックアンサンブルでヴァイオリンを演奏。独学でヴィオラ・ダ・ガンバを習得。現在、カメラータ・ムジカーレ同人。アンサンブル山手バロッコ発足メンバー。
小川有沙 (バロック・ヴィオラ)
Arisa Ogawa (Baroque Viola)
慶應バロックアンサンブルでヴィオラを演奏。卒業後、オーケストラ、室内楽の両面で活動している。アンサンブル山手バロッコメンバー。
渡辺比登志(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
Hitoshi Watanabe(Viola da gamba)
慶応バロックアンサンブルでチェロを演奏。ヴィオラ・ダ・ガンバを神戸愉樹美氏に師事。カメラータ・ムジカーレ同人。
和田章 (チェンバロ)
Aquilla Wada(Cembalo)
小林道夫にチェンバロを師事。慶応バロックアンサンブルで演奏。カメラータ・ムジカーレ同人。当アンサンブル発足メンバー。
アンサンブル山手バロッコ第73回
三溪園「観月会」コンサート
「アンサンブルの楽しみ-II」
"Ensemble Music in Harvest Moon Night Viewing-II”
“洋館で親しむバロック音楽”シリーズ 第74回
横浜の名園「三溪園」の観月会にようこそ。今夜は、この臨春閣が建築されたころに聴かれていた西洋音楽(バロック音楽)を名園の雰囲気のなかでご一緒に味わいましょう。当時使われていたチェンバロなどの古楽器を使って演奏します。
♪♪♪
A.ヴィヴァルディ (1678 - 1741)
A.Vivaldi
フルート協奏曲 イ短調 RV.108F.XII-No.11
Flute Concerto a-minor F.XII-No.11
アレグロ/ラルゴ/アレグロ
Allegro -
Largo - Allegro
ヴィヴァルディは、イタリアで生まれました。ヴァイオリニストの父親に教育を受け、25歳の時に司祭に叙され、赤毛の司祭としてピエタ慈善院の付属音楽院のヴァイオリン指導を始め、このピエタの少女たちのコンサートの名声を高めることに大いに貢献しました。フルート協奏曲イ短調は、室内協奏曲としてリコーダーと2つのヴァイオリン、通奏低音の編成で書かれています。
伝バッハ/(1685〜1750)/G.H.シュテルツェル(1690 - 1749)
Attr.J.S.Bach / G.H.Stölzel
アンナ・マグダレーナのための音楽帳より「あなたがそばにいれば」 BWV508
Aria “Bist du bei mir” BWV508
バッハは人生の後半をライプティッヒで、音楽監督として、教会、市民のための音楽を作曲・演奏し続けました。家庭では、奥さんで、歌手でもあったアンナ・マグダレーナのために家庭音楽のノートとも言える音楽帳を贈り、自作や息子の曲、当時の流行の曲を記しました。「あなたがそばにいれば」もこの音楽帳の曲で、長くバッハの曲とされてきましたが、ドイツの作曲家シュテルツェルのオペラのなかの曲であることが判明しましたが、愛する人とともにいる安らぎを歌う曲の美しさには変わりがありません。
J.Ph.ラモー(1683 - 1764)
J.Ph.Rameau
クラヴサン・コンセール 第5番より 第2・3楽章
Piece de Clavcin en Concert Cinq Concert 2nd/3rd Movements
キュピ (ロンド) – ラモー(ロンド)
La Cupis (Rondement) - La Marais(Rondement)
ラモーはフランスの音楽家、オペラや鍵盤曲を多く残しています。クラヴサン・コンセールはチェンバロ独奏とヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバを組合せた合奏曲。2つの楽章は友人音楽家の音による肖像画です。
G.F.ヘンデル(1685 - 1759)
G.F.Handel
ドイツアリアより「私の魂は見ながらにして聴く」 HWV207
"Meine Seele hört im Sehen" from 9 German Arias HWV207
ヘンデルはバッハと同い年のドイツの音楽家でイギリスに渡って生涯活躍しました。ドイツアリアは詩人ブロッケスの詩によるアリアで、当時から人気がありました。「私の魂は見ながらにして聴く」 はヴァイオリンの伴奏で宗教的な心を歌います。
G.Ph.テレマン(1681〜1767)
G.Ph.Telemann
ハンブルク四重奏曲 組曲 ロ短調
TWV 43:h1 「ハンブルク四重奏曲」より
Suite in
B-minor from "6 Quadri" TWV 43:h1
前奏曲/エア/悦び/クーラント/パスピエ
Prélude(Gaiement) - Air(Modérément) - Réjouissance -
Courante – Passepied
テレマンは、ドイツの作曲家。その名声は同時代のバッハやヘンデルをしのぐものがありました。ハンブルグ四重奏曲はフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと低音のための四重奏曲で、当時大いにもてはやされました。組曲ロ短調はその一曲で様々な舞曲からなっています。
G.Ph.テレマン(1681〜1767)
G.Ph.Telemann
4声の協奏曲 ニ短調
Concerto a
4 in d-minor
アダージョ/アレグロ/ラルゴ/アレグロ
Adagio -
Allegro - Largo - Allegro
ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏のためのファンタジア ト長調より
Fantasia
for Viola da gamba solo in G-Major
スケルツァンド
Scherzando
4声の協奏曲は長くヘンデルの作曲と考えられていましたが、テレマンの曲ということが分かりました。ハンブルク四重奏曲と同じような編成ですが、ヴィオラ独奏が活躍します。テレマンは様々な楽器の独奏曲を描いていますが、ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏のためのファンタジアは最近再発見された12曲のセット。本日はその1曲を演奏します。
J.S.バッハ(1685〜1750)
J.S.Bach
世俗カンタータ 『楽しき狩こそわが悦び』(狩のカンタータ)BWV208より アリア「豊かなる毛並みの羊が」とリトルネロ
Aria: “Weil die wollenreichen
Heerden” and Trio in F major, BWV 1040 from Hunting
Cantata “Was mir behagt, ist nur die muntre Jagd”, BWV 208
アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳より、ゴールドベルク変奏曲のアリア、エマニエルバッハ作曲のアレグロ、ポロネーズ、父バッハの前奏曲 ハ長調(平均律クラヴィア曲集 第1巻の第1曲)
Aria/Allegro and Polonaise by C.P.E.Bach/ Preluce in
C-Major from "Notebook for Anna Magdalena Bach"
4曲のチェンバロソロの、アリアは有名なゴールドベルク変奏曲のテーマ、次男エマニエル・バッハ作曲のアレグロ、ポロネーズ、そして前奏曲 ハ長調は、平均律クラヴィーア曲集の一曲目に採用されたものです。アリア「豊かなる毛並みの羊が」はバッハの若い時代の世俗カンタータの1曲。器楽曲と組合せ演奏します。
W.A.モーツァルト(1756 - 1791)
W.A. Mozart
すみれ K.476
Das
Veilchen K.476
モーツァルトは、バロックからクラシックへ大きく舵を切り替えた天才です。すみれはゲーテの詩による歌曲です。
J.Ch.バッハ(1735 - 1782)/ W.Aモーツァルト
J.Ch..Bach/W.AMozart
チェンバロ協奏曲 ニ長調 KV.107-1より 第2楽章、第3楽章
Aria “Ei! wie schmeckt der Coffee süße” from
BWV211
アンダンテ/テンポ・ディ・メヌエット
Andante - Tempo di Menuetto
チェンバロ協奏曲は、バッハの末息子でロンドンのバッハと呼ばれ、モーツァルトに影響を与えたクリスチャン・バッハのチェンバロソナタをもとに作曲した協奏曲。
アンコール
どうもありがとうございました。
沢山の拍手をいただきましたので、
ヘンデル / オペラ「リナルド」よりアリア「私を泣かせてください」
をお送りします。
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