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101st Concert
アンサンブル山手バロッコ第101回演奏会
古楽器の響きで味わう
テレマン 食卓の音楽 第3集
The Complete
Performance of Telemann’s “Musique de table 3me Production” on period instruments
横浜開港記念コンサート
“洋館で親しむバロック音楽”シリーズ 第110回
2021年9月25日(土) 14時開演(13時30分開場) 横浜市開港記念会館 講堂
14:00 5th June 2021 at Yokohama Port Opening Memorial Hall
主催:アンサンブル山手バロッコ、後援: 横浜市中区役所 協力: クラングレーデ・コンサート事務局
出演
大山 有里子(バロック・オーボエ)
大阪教育大学音楽科卒業。同大学専攻科修了。オーボエを大嶋彌氏に師事する。卒業後、関西を中心に活動し、「大阪コレギウム・ムジクム」のソロオーボエ奏者として、バロック時代の作品を中心に数多くの月例演奏会、定期演奏会等に出演する。その後ピリオド楽器(バロック・オーボエ)による演奏に専念し、バロック・アンサンブル「アルモニー・アンティーク」等に参加。近年はバロック時代だけでなく古典期のオーボエ曲のピリオド楽器による演奏にも取り組んでおり、関東を中心に活発に活動している。2016〜19年、リサイタル「バロック・オーボエの音楽」開催。「クラングレーデ」および「古楽団あおば」のメンバー。
今西 香菜子(バロック・オーボエ)
13歳よりオーボエを始め、これまでにオーボエを東野正子、故 本間正史、故 柴山洋の各氏に師事。リチャード・ウッドハムス、若尾圭介、ジョナサン・ケリー等のマスタークラスを受講。桐朋学園大学及び同大学研究科修了。在学中よりバロック・オーボエを始め、故 本間正史氏に師事。現在フリーで演奏活動中。音楽教室エンゼルミュージック、フォレストミュージック講師。YouTubeチャンネル「今西香菜子」開設。
慶野 未来(ナチュラル・ホルン)
東京藝術大学附属高校を経て、東京藝術大学器楽科を卒業。オーケストラ、室内楽をはじめとする演奏活動の他、歌曲、合唱曲の作曲者としても時々活動している。 現在神奈川県立弥栄高校 音楽科非常勤講師。
飯島 さゆり(ナチュラル・ホルン)
東京藝術大学、フランクフルト音楽大学を卒業、ブリュッセル音楽院を修了。在独中、トリア市及びドルトムント市立歌劇場管弦楽団の契約団員を務める。 ホルンを故千葉馨、故田中正大、守山光三、堀内晴文、マリー・ルイゼ・ノイネッカー、ヨアヒム・ペルテル、故アンドレ・ファン・ドリーシェの各氏に、ナチュラル・ホルンを、クロード・モーリー氏に師事。埼玉県立大宮光陵高校及び神奈川県立弥栄高校音楽科専攻ホルン非常勤講師。
高橋 理恵子(フラウト・トラヴェルソ)
横浜に生まれ育つ。桐朋学園大学音楽学部にてフラウト・トラヴェルソを専攻し、有田正広氏に師事。又、フルートを野口龍氏に師事する。卒業後はコンサートのソリストとして活躍する傍ら、横浜市内の多くの中学高校吹奏楽部でフルートの実技講師を務める。2007年にはCD「春の海と日本の調べ」をリリース。フラウト・トラヴェルソとチェンバロによる「春の海」が好評で、音楽雑誌にも取り上げられる。古楽アンサンブル「アルモニー・アンティーク」の発足メンバー。2019年より「古楽団あおば」のメンバーとして活動を始める。
曽禰 寛純(フラウト・トラヴェルソ)
フルート演奏を経て、フラウト・トラヴェルソを独学で習得、慶應バロックアンサンブルで演奏。1998年にリコーダーの朝岡聡と共に、アンサンブル山手バロッコを結成し、横浜山手の西洋館でのコンサートを継続。カメラータ・ムジカーレ同人。
永谷 陽子(バロック・ファゴット)
桐朋学園大学卒業。同大学研究科及びオーケストラアカデミー修了。バロック・ファゴットを堂阪清高氏に師事。2012年横浜・西洋館 de古楽で、モーツァルトのファゴット協奏曲をピリオド楽器で熱演。第26回国際古楽コンクールにて 奨励賞を受賞。
古楽、モダン両分野でオーケストラや室内楽、CD録音に参加。八王子音楽院、ドルミール音楽教室講師。「ダブルリーズ」他メンバー。
角田 幹夫(バロック・ヴァイオリン)
慶應バロックアンサンブルでヴァイオリンを演奏。独学でヴィオラ・ダ・ガンバを習得。現在、カメラータ・ムジカーレ同人、NHKフレンドシップ管弦楽団団員。アンサンブル山手バロッコ発足メンバー。
大澤 信行(バロック・ヴァイオリン)
慶應バロックアンサンブルでヴァイオリンを演奏、並行してカメラータ・ムジカーレに参加、現在に至る。アンサンブル365同人。
山口 隆之(バロック・ヴァイオリン)
学生時代、独学でバロック・ヴァイオリン、ヴィオラを始める。アンサンブルを千成千徳氏に師事。カメラータ・ムジカーレ同人。アンサンブル山手バロッコメンバー。都留音楽祭実行委員。歌謡曲バンド「ふじやま」リーダー。
伊藤 弘祥(バロック・ヴァイオリン)
慶應バロックアンサンブルでヴァイオリン、ヴィオラを演奏。また、同大学の日吉音楽学研究室主催の「古楽アカデミー」に、2010年より第一期生として参加し、バロック・ヴァイオリン、バロック・ヴィオラを演奏している。アンサンブル山手バロッコメンバー。
小川 有沙(バロック・ヴィオラ)
慶應バロックアンサンブルでヴィオラを演奏。卒業後、オーケストラ、室内楽の両面で活動している。アンサンブル山手バロッコメンバー。
坪田 一子 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
国立音楽大学楽理学科卒業。在学中よりヴィオラ・ダ・ガンバを神戸愉樹美氏に師事。ベルギーでヴィーラント・クイケン氏、ポルトガルでパオロ・パンドルフォ氏のマスタークラスに参加。ヨーロッパの中世からルネサンス・バロック音楽まで、アンサンブルを中心に演奏活動をしている。上野学園中学校・高等学校、国立音楽大学非常勤講師。
飯塚 正己(コントラバス)
学生時代よりコントラバスを桑田文三氏に師事。卒業後河内秀夫、飯田啓典、大黒屋宏昌の各氏より指導を受け演奏を続けている。アンサンブル山手バロッコメンバー。
和田 章(チェンバロ)
小林道夫氏にチェンバロを師事。慶應バロックアンサンブルで演奏。カメラータ・ムジカーレ同人。アンサンブル山手バロッコ発足メンバー。
アンサンブル山手バロッコ第101回演奏会
古楽器の響きで味わう
テレマン 食卓の音楽 第3集
The Complete
Performance of Telemann’s “Musique de table 3me Production” on period instruments
横浜開港記念コンサート
“洋館で親しむバロック音楽”シリーズ 第110回
プログラムノート
(アンサンブル山手バロッコ 曽禰寛純)
本日は横浜開港記念コンサート「古楽器の響きで味わう テレマン 食卓の音楽 第3集」へお越しいただき、有難うございます。 横浜港と姉妹港の関係にあり、交流を重ねているドイツ・ハンブルク港。このハンブルクの音楽監督として活躍したのが、バロック時代最大の流行作曲家テレマンです。その最高傑作で全3集から成る「食卓の音楽」全曲を演奏するコンサートシリーズが始まりました。前回(6月5日)には、第2集をお聴きいただきましたが、今回は第3集全曲をお聴きいただきます。
歴史的建造物である開港記念会館で、横浜の開港とハンブルクとの交流に思いをはせて、様々な組合せ・趣向で味わう音楽のひととき。 開港記念会館を、往時の劇場や貴族の館に見立てて、当時の楽器の響きでコンサートを再現します。いにしえの貴族や富裕な市民などをとりこにした世界に、みなさまをご案内いたしましょう。
♪ ♪ ♪
テレマンと市民音楽
テレマン(1681-1767)は、ドイツのエアフルト近郊に生まれました。テレマン家は大学で学び教会関係に勤める教養のある家柄でしたが、音楽一家ではありませんでした。テレマンは若くから音楽の才能に恵まれ、独学で音楽を修めました。1701年ライプツィヒ大学に入ると、教会のカンタータを作曲し始め、学生オーケストラ「コレギウム・ムジクム」を創設し、市民の人気を博しました。1721年ハンブルクの音楽監督に就任して以来、1760年代まで、ドイツで最も有名かつ影響力のある音楽家になりました。台頭した市民階級の音楽需要を満たすために市民音楽会や家庭音楽会が多く開かれるようになりましたが、テレマンは、その機会に望まれるあらゆる組合せの楽曲を作曲し、自ら楽譜出版を手がけ財を成しました(バッハも購入者として記録が残っています。) バッハとの親交も厚く、バッハの次男カール・フィリップ・エマニュエルの名付け親にもなるほどで、ハンブルクで亡くなった後には、当地の音楽監督のバトンをこのエマニュエル・バッハに渡すことになります。
食卓の音楽
テレマンは、台頭した市民階級のために、楽譜出版という新たな商売を開始して成功した作曲家として有名です。1720年代にスタートした自費および公認の出版は、1765年まで続き、生涯で60以上の曲集の出版譜を世に送り出しました。テレマンは、楽譜の企画をし、作曲をし、銅板に楽譜を彫る作業や宣伝までも自ら行い、流行の先端を行く音楽を提供することで、欧州中に知れ渡る作曲家となりました。
「食卓の音楽」とは、ルネサンス時代よりバロックに至るまで、貴族や富豪の邸宅での会食の際に、楽師たちによって楽しみのために演奏される音楽のことを意味します。1733年に出版したテレマンの「食卓の音楽」の企画は、饗宴の音楽を提供することというよりも、その時点での自信作を、バラエティに富んだ器楽曲集に編み、同時に購買者の注目を引く名称「食卓の音楽」を採用したと考えられています。
テレマンの狙いは大成功し、3つの曲集から成る大作の「食卓の音楽」は206人の予約出版の申し込みがありました。うち、55人はドイツ以外(33人はフランス)と購入の拡がりが良く分かります。購入者のなかには、ロンドンのヘンデル、ドイツのクヴァンツやピゼンデルのような有名だった音楽家の名前も含まれています。バッハはこの曲集は申し込んでいませんが、5年後の1738年に出版されたパリ四重奏曲集を申し込み購入しました。ライプツィヒのコレギウム・ムジクムなどの市民音楽の機会にバッハも演奏したのではないかと考えられています。
テレマンの「食卓の音楽」には、フランス風序曲から始まる「組曲」、得意分野でもある「四重奏曲」に続いて、「協奏曲」、「トリオソナタ」、「ソロソナタ」と続いて最初の序曲と同じ編成の「終曲」の6つの曲から成る曲集が、3つ含まれています。多くの楽器を自在に操ったテレマンならではの「弾いて楽しく〜聴いて楽しく」を最高のレベルで提供する曲集であり、どれ1つとして同じ楽器編成はありません。例えば、序曲(組曲)に登場する独奏楽器は、第1集は2本のフルート、第2集はトランペットとオーボエ、第3集は2本のオーボエです。協奏曲も、フルート、ヴァイオリンとチェロ(第1集)、3本のヴァイオリン(第2集)そして2本のホルン(第3集)とバラエティ豊かです。
(一方で、アンサンブルの編成が大きな組曲〜最小のソロソナタまで、幅がありますので現代ではCDなどで聴く以外に、曲集全体を聴く機会がほとんどありません。名曲の多い曲集ですので、その中の曲を選んで(つまみ食い)して演奏する機会は多く、わたしたちアンサンブル山手バロッコも何度も演奏してきましたが、全曲(フルコース)で一緒にこの傑作を味わいたいと考えたわけです。おかげさまで、第2集はお客様より好評をいただき、演奏者も手応ある楽しい時間を共有させていただきましたので、第3集を続けることになりました。)
食卓の音楽の第3集は3つの曲集から成るこの大作の最後を締めくくる曲集ですが、全体にロココ風の軽やかで華やかな音楽(ギャラント様式)がちりばめられています。短長という逆付点の洒落たリズムは、当時ロンバルディア・リズムとして大いにもてはやされました。
G.Ph. テレマン(1681−1767)
G.Ph.Telemann
2つのオーボエ、弦楽合奏と通奏低音のための序曲 変ロ長調
TWV 55:B1
Overture (Suite) in
B-flat major for two oboes, strings and continuo
序曲 – 牧歌 – 歓喜 – 郵便馬車 – お世辞 – 冗談 – メヌエット
Lentement/Presto/Lentement - Bergerie(Un peu vivement) -
Allegresse(Vite) - Postillons - Flaterie - Badinage(Tres vite)- Menuett
巻頭を飾る序曲(組曲) 変ロ長調は2本のオーボエを独奏楽器としたフランス風序曲で始まる組曲ですが、テレマンらしくオーボエだけでなく2本の独奏ヴァイオリンやチェロ(ファゴット)も活躍します。ロンバルディア・リズムは冒頭の主題に現れます。他の楽章も、bergerie(牧歌)、allegresse(歓喜)、Postillon(郵便馬車のラッパ)、flaterie(お世辞)、badinage(冗談)など楽しい表題の曲が続きます。
G.Ph. テレマン(1681−1767)
G.Ph.Telemann
フルート、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための四重奏曲
ホ短調 TWV 43:e2
Quartet in E minor for flute, violin, violoncello and continuo
アダージョ
– アレグロ – ドルチェ - アレグロ
Adagio - Allegro - Dolce - Allegro
フルート、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための四重奏曲 ホ短調は、3つの旋律楽器だけで演奏する部分も多く、また流行のロンバルディア・リズムも多く取り入れられ軽やかな曲になっています。静かに始まる第1楽章アダージョ、続くフーガ形式のアレグロの第2楽章も3つの旋律楽器から曲が始まります。第3楽章ドルチェは、4つの楽器が、第4楽章アレグロは、3つの旋律楽器が腕前を競います。本日はチェロのパートをヴィオラ・ダ・ガンバで演奏します。また通奏低音をファゴットで演奏して2本の管楽器と2本の弦楽器の対比をお楽しみいただきます。
G.Ph. テレマン
G.Ph.Telemann
2つのフルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調 TWV 42:D5
Trio in D major for
two flutes and continuo
アンダンテ
– アレグロ – グラーヴェ/ラルゴ/グラーヴェ – ヴィヴァーチェ
Andante - Allegro - Grave/Largo/Grave - Vivace
2つのフルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調は、食卓の音楽の中でも当時の最新流行のギャラント様式を最も取り入れて書かれています。形式は伝統的なトリオソナタの4楽章制を取っていますが、全楽章とも比較的おとなしい通奏低音の上で、2本のフルートが表情豊かな旋律を繰り広げます。特に表情や和音が次々と変わるのが特徴です。
G.Ph. テレマン
G.Ph.Telemann
オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調 TWV 41:g6
Solo in G minor for
oboe and continuo
ラルゴ
– プレスト/テンポ・ジュスト/プレスト – アンダンテ – アレグロ
Largo - Presto/Tempo giusto/Presto - Andante - Allegro
オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調は、軽やかな第3集の中では例外的に深い愁いをたたえた曲で、テレマンだけでなくバロック時期のオーボエ・ソナタの中でも群を抜く名曲として知られています。曲はオーボエらしいすすり泣きのような哀愁を感じる曲調で始まり、他の楽章も円熟期のテレマンを象徴する斬新さに満ちています。
G.Ph. テレマン
G.Ph.Telemann
2つのホルンのための協奏曲
変ホ長調 TWV 54:Es1
Concerto in E-flat major for two horns, strings and continuo
マエストーソ
– アレグロ – グラーヴェ – ヴィヴァーチェ
Maestoso - Allegro - Grave - Vivace
2つのホルンのための協奏曲 変ホ長調は、独奏楽器名にテレマンはTromba
Selvatica と記載しています。この森のトランペットという表記は森のラッパを意味し「狩のホルン」、ナチュラルホルンを指します。曲は緩・急・緩・急の4つの楽章より成り、最初から弦楽にロンバルディア・リズムが登場して2本のヴァイオリンと独奏を競い合う1楽章、軽快な第2楽章アレグロ、ホルンも独奏に積極的に参加する緩徐楽章を経て、最後の楽章はジーグ舞曲にのってホルンの高音域の妙技が光り楽しく終わります。
今回のコンサートのフルコースの音楽のなかでも、なかなか演奏会で聴くことのない「2本のホルンのための協奏曲」について、独奏ゲストの慶野未來さんと飯島さゆりさんにお話をうかがってみました。
Q: 食卓の音楽の全曲演奏は山手バロッコの永年の夢でしたが、お二人に参加いただく2本のホルンの協奏曲は、お二人が以前よりぜひやってみたかった曲とお聞きしています。お二人にとっての魅力や演奏してみたいと思われたわけをお教えください。
A:「私が初めて聴いたのは、40年前の早朝のラジオ番組でした。名手の演奏で、こんな凄い素敵な曲があるのか!と憧れたのを思い出します。」(飯島)
「私も初めてこの曲を聞いたのはかなり前で、中学生の時でした。当時チェコフィルで活躍していたティルシャル兄弟の演奏で、聞き惚れてしまったと同時に、これはなかなか演奏できるようにはならないだろうと思いました。自分から手あげてやろうとは、とても思えないような難曲ですが、せっかく機会を与えていただいたので挑戦したくなりました。(慶野)
Q: 演奏されるナチュラル・ホルン(バロックホルン)とはどのような楽器ですか? 演奏は現代の弁(バルブ)のついたホルンとどう違うのでしょうか?
A:「バロックホルンは、その調(今回はEsが基調)の長さの管を巻いただけの楽器で、倍音しか出せません。チューニング管も無く、短い管を足して微調整するだけの、原始的とも言える金管楽器です。ベルも少し小さめで、モダンホルンより音量はやや小さめになります。」(飯島)
「実際に当時どのような楽器が使用されたのかはわかりませんが、私が持っているバロック用のホルンはモーツアルトの時などに使用したクラシカルホルンと比べると管も細く、ベルもとても小さいです。ということもあり大きな音は出にくいです。ただ、他のホルンにはない独特の響きが面白いかとは思います。」(慶野)
Q:コンサートではどのようなところを楽しんでいただきたいですか?
A:「モダン楽器とはまた違う、素朴な響きを楽しんで頂ければ嬉しいです。」
(・・・・ありがとうございました)
G.Ph. テレマン
G.Ph.Telemann
2つのオーボエ、弦楽合奏と通奏低音のための終曲
変ロ長調 TWV 50:10
Conclusion in B-flat
major for two oboes, strings and continuo
フリオーソ
Furioso
終曲は、最初の序曲と同じ編成のfurioso(熱狂的に)と記載された曲。2つのオーボエ、2つのヴァイオリンの独奏楽器がそれぞれに活躍し、食卓の音楽の曲集を鮮やかに締めくくります。
参考文献:
1)J.Rifkin u.a. / North European Baroque Masters – Telemann (W.W.Norton & Company, 1985)
2) S.Zohn / Music for a Mixed Taste – Style, Genre, and Meaning in Telemann’s Instrumental Works (Oxford University Press, 2008)
その他、これまでの演奏会のプログラムノートやCD解説などを参考にいたしました。
アンコール
たくさんの拍手をいただきましたので
終曲を全員の演奏(山手バロッコ版)でお聴きいただきます。
ありがとうございました。
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