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クラングレーデ 結成コンサート

TRIO!

トリオソナタの楽しみ 二本の笛と通奏低音で聴くバロック音楽 

20071127日(火)午後7時開演

近江楽堂  

 

出演:

クラングレーデ(Klangrede)

国枝俊太郎 (リコーダー、フラウト・トラヴェルソ) 大山 有里子 (バロック・オーボエ) 酒井絵美子(チェンバロ)

ゲスト: 西谷尚己(ヴィオラ・ダ・ガンバ)


 

クラングレーデ 結成コンサート

TRIO!

トリオソナタの楽しみ 二本の笛と通奏低音で聴くバロック音楽 

 

 

 

プ ロ グ ラ ム & プログラム・ノート

 

ガルッピ / トリオソナタ ト長調 フルート、オーボエと通奏低音のための

Baldassare Galuppi (1706-1785)Trio

 

Allegro moderato / Andante / Allegro

B.ガルッピはオペラ・ブッファや宗教曲などに優れた作品を残しましたが、器楽曲も少なからず残されています。今日取り上げる「トリオソナタ ト長調」もその一つですが、決して多いとはいえないフルートとオーボエのためのトリオソナタの貴重なレパートリーとして、今でもよく取り上げられています。曲はバロック時代後期に特に流行っていたギャラント・スタイル(シンプルで親しみやすい作り)で書かれていて、簡潔ながらよく纏め上げられています。

 

 

ロッティ(テレマン)  / トリオソナタ イ長調 フルート、オーボエ・ダモーレと通奏低音のための

Antonio Lotti (1667-1740) [Also attr. Telemann]/ Trio (Concerto)

 

Vivace / Largo / Allegro

A.ロッティは声楽曲の分野で多くの作品を残しているようですが、僅かながら器楽曲も残しています。特にトリオソナタはたった3() しか書いていないようで、今日取り上げる「トリオソナタ イ長調」 はフルートとオーボエ・ダモーレというこれまた珍しい編成で書かれています。なお、この曲にはいくつかの筆写譜が残されているようですが、その中には「テレマン作」となっているものもあり、作曲者に関しては未だにはっきりわからないようです。

 

 

バッハ(?) / ソナタ ト短調 BWV1020 フルートとオブリガートチェンバロのための

Bach (?)/ Sonata fuer Floete und Cembalo BWV 1020

 

Allegro / Adagio / Allegro

バッハ一族といえばバロックから前古典派にかけて多くの音楽家を輩出しましたが、その中でも次男エマヌエルは独創的な作品を数多く残しました。今日取り上げる「ソナタ ト短調」は長い間父セバスチャンの作品(BWV1020)として伝えられてきましたが、最近ではエマヌエルの若い頃の秀作ではないかと言われていますが、未だにはっきりしていません。トリオソナタというと2つの旋律楽器と通奏低音のためのものが多いですが、中には1つの旋律楽器と鍵盤楽器だけというものもあります。ここでは旋律楽器と鍵盤楽器の右手が主旋律、鍵盤楽器の左手が通奏低音の役割をしています。

 

 

ヴィヴァルディ / コンチェルト ト短調 RV103 リコーダーとオーボエと通奏低音のための

Antonio Vivaldi (1678-1741)/ Concerto RV103

 

Allegro ma cantabile / Largo / Allegro non molto

A.ヴィヴァルディはヴァイオリンのための作品が比較的よく知られていますが、オペラなどの声楽曲やヴァイオリンの入らない器楽曲も非常に数多く残しています。今日取り上げる「コンチェルト ト短調」は、本来は  リコーダー・オーボエ・ファゴットという3つの管楽器だけで演奏されるものですが、今回はファゴットのパートをガンバで、そしてチェンバロも加えた形で演奏いたします。

 

 

サンマルティーニ / オーボエと通奏低音のためのソナタ 第4番 ト長調

Giuseppe Sammartini (1695-1750)Sonata W(6 solos op.13)

 

Andante / Allegro / Adagio / Minuet

この曲を作曲したジュゼッペ・サンマルティーニはイタリア人オーボエ奏者で作曲家です。弟のジョバンニ・バティスタも作曲家として有名です。33歳頃ロンドンにわたり、オーボエ奏者としてめざましい活躍をしました。ヘンデルのオペラの手稿譜にも、オーボエの難しいオブリガートに彼の名前が書き込まれています。当時彼はイギリスにおける器楽曲の作曲家としても第一人者でした。彼の作品は、19世紀以降もコンサートで取り上げられるポピュラーなレパートリーとなっています。

 

 

テレマン / トリオソナタ イ短調 リコーダーとオー ボエと通奏低音のための

Georg Philipp Telemann (1681-1767)/ Sonata a-moll

 

Largo/Allegro/Cantabile.Grazioso

G.Ph.テレマンはバロック時代で最も人気の高い作曲家だったようで、声楽・器楽ともに非常に多くの作品が残されています。ヴィヴァルディ同様、このテレマンも多作家として有名でした。今日取り上げる「トリオソナタ イ短調」は、リコーダーとオーボエがある時は競い合い、またある時は静かに対話するような、非常に内容の濃い作品です。トリオソナタを得意としていたテレマンの面目躍如といったところでしょうか。

 

 

 

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