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「ダブルリーズ 西洋館コンサート vol.3

オーボエバンド×町人貴族

洋館で親しむバロックシリーズ 第51

2014923日(火・祝)1400 横浜市イギリス館

主催:クラングレーデ コンサート事務局/アンサンブル山手バロッコ

 

 

出演

大山有里子(バロック・オーボエ)

大阪教育大学音楽科卒業。同大学専攻科修了。オーボエを大嶋彌氏に師事する。卒業後、関西を中心に活動し、「大阪コレギウム・ムジクム」のソロオーボエ奏者として、バロック時代の作品を中心に数多くの月例演奏会、定期演奏会等に出演する。その後ピリオド楽器(バロック・オーボエ)による演奏に専念し、バロック・アンサンブル「アルモニー・アンティーク」等に参加。現在、バロックから古典のオーボエ奏者として、関東を中心に活発に活動している。「クラングレーデ」メンバー。

 

今西香菜子(バロック・オーボエ)
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13歳よりオーボエを始め、これまでにオーボエを東野正子、本間正史、柴山洋に師事。リチャード・ウッドハムス、若尾圭介、ジョナサン・ケリー等のマスタークラスを受講。桐朋学園大学及び同大学研究科修了。
大学在学中にバロック・オーボエを始め、本間正史に師事。現在フリーで演奏活動中。音楽教室エンゼルミュージック講師。「トリオはちみつ」メンバー。

 

小野智子(バロック・テナーオーボエ)

千葉県出身。洗足学園音楽大学卒業。モダンオーボエを小林裕、小川綾子の各氏に師事。大学卒業後バロック・オーボエに出会い、そのシンプルイズベストぶりにはまり三宮正満氏に師事。
ウルビーノにてA・ベルナルディーニ氏のマスタークラス受講。A・トゥルンツィク氏のレッスン受講。現在モダン・バロック両方にて演奏活動の他モダンオーボエの指導を行っている。
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永谷陽子(バロック・ファゴット)

桐朋学園大学卒業。同大学研究科及び桐朋オーケストラアカデミー修了。ファゴットを浅野高瑛、武井俊樹、馬場自由郎各氏に、バロック・ファゴットを堂阪清高氏に師事。第26回古楽コンクール奨励賞。
モダン・クラシカル・バロック・ファゴット奏者としてオーケストラや室内楽で活動している。

 

寺村朋子(チェンバロ)
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東京芸術大学チェンバロ科卒業。同大学大学院修士課程修了。チェンバロと通奏低音を、山田貢、鈴木雅明の両氏に師事。第7回古楽コンクール・チェンバロ部門第2位入賞。イタリア、オーストリー、ベルギーなど国内外のアカデミーに参加し研鑽を積む。
NHK
FMリサイタル」出演、その他多くの団体と様々な演奏活動を行う。トリム楽譜出版より1999年「フルート・バロックソナタ集」、2002年「J.S.バッハ作品集」(2009年再版)を編曲、出版。
2010
年ワオンレコードよりチェンバロ・ソロCD「お気に召すままCapriccio」(レコード芸術準推薦)をリリース。小金井アネックス(宮地楽器)チェンバロ科講師。日本チェンバロ協会運営委員。


 

「ダブルリーズ 西洋館コンサート vol.3

オーボエバンド×町人貴族

洋館で親しむバロックシリーズ 第51

 

 

 

プログラム

本日はダブルリーズ西洋館コンサートVol.3にお越し下さいましてありがとうございます。前半はイタリアにゆかりのある曲を集めてお送りいたします。

 

A.ヴィヴァルディ:4声のソナタ ハ長調 RV 801

Antonio Vivaldi (1678-1741) Sonata a 4 RV 801

Largo / Allegro / Largo / Allegro

ヴェネツィアで活躍し、赤毛の司祭とも呼ばれたA.ヴィヴァルディは、協奏曲だけでも500曲以上、その他多岐にわたる膨大な数の曲を作曲しました。
本日最初に演奏する4声のソナタRV 801は、第1パートがフルートまたはオーボエ、第2パートがオーボエまたはヴァイオリン、第3パートがチェロあるいはファゴット、第4パートがチェンバロと指定されています。

 

B.マルチェッロ:ファゴット・ソナタホ短調 Op.1-2
ファゴット:永谷陽子

Benedetto Marcello1686-1739):Sonata Op.1-2

Adagio / Allegro / Largo / Allegretto

B.マルッチェッロは政治家としても活躍した人物ですが、作曲家としても非常に精力的で多くの作品を残しています。本日演奏するソナタの原曲はチェロ・ソナタですが、ファゴットで演奏いたします。

 

J.S.バッハ:協奏曲第1番ニ長調(ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲RV 230に基づく) BWV 972
チェンバロ:寺村朋子

Johann Sebastian Bach
1685-1750):Concerto D-Dur BWV 972

     - / Larghetto / Allegro

協奏曲ニ長調BWV972は、ヴィヴァルディの「調和の霊感」よりヴァイオリン協奏曲第9番ニ長調を、J.S.バッハがチェンバロ独奏用に編曲した作品です。
他の作曲家も協奏曲を独奏用に編曲していましたが、バッハは他の人に比べ、ヴィヴァルディの作品を多く選んでいます。ヴァイオリンやチェロなど人数が必要な協奏曲を一人でも楽しめるようにとの需要があったのでしょう。
当時バッハが務めていたヴァイマル宮廷では、音楽の才能があったヨハン・エルンスト公子の影響もあり豊かな音楽の交流があったことが窺えます。

 

.A.ヴィヴァルディ:オーボエ・ソナタ ハ短調 RV 53
オーボエ:今西香菜子

Antonio Vivaldi (1678-1741) Sonata per Oboe solo RV 53

Adagio / Allegro / Andante / Allegro

本日演奏するもう一曲のヴィヴァルディ作品オーボエ・ソナタRV 53は、おそらくドレスデンの名人オーボエ奏者であったJ.C.リヒターが1716年にヴェネツィアを訪れたときに、彼のために作曲されたのではないかと考えられます。(B.ヘインズ)
ドラマチックで聴きごたえのある名曲です。

 

♪ ♪ ♪

 

J-B.リュリ:コメディ・バレ「町人貴族」より抜粋

Jean-Baptiste Lully1632-1687):Le Bourgeois Gentilhomme extrait

後半はフランスのルイ14世の宮廷で活躍したJ-B.リュリのコメディ・バレ「町人貴族」の抜粋をオーボエバンド(ダブルリード楽器のみのアンサンブル)にチェンバロを加えた編成で演奏します。
コメディ・バレとは、歌とダンスが入ったコメディ(喜劇)です。「町人貴族」は1670年に太陽王ルイ14世の宮廷で上演され、大変評判を呼んだ演目です。台本はモリエール作。本日はあらすじをお聴きいただきながら演奏します。

原作の歌の部分も楽器で演奏します。トルコの大僧正役はファゴットです!

どうぞお楽しみください。

@序曲

A音楽によるディアローグ

B舞曲(エア/サラバンド/ブーレ/ガリアルド/カナリー)

Cエア(チェンバロソロ)

D酒盛りの歌

Eトルコの儀式(行進曲/偉大なるアッラー/わしは大僧正)

Fマホメットよ、ジョルディーナ(ジュールダン)のために我は祈る/そなたはペテン師ではあるまいな?

Gエア(チェンバロソロ)

Hスペイン人たち 

I道化師たち(スカラムーシュ、トリヴラン、アルルカン)のアントレ

J第1メヌエット(チェンバロソロ)/ポワトウ出身のオーボエ奏者たちのための第2メヌエット

K道化師たち(スカラムーシュ、トリヴラン、アルルカン)のシャコンヌ

 

 

 

アンコールは、たくさんの拍手をいただきましたので、今演奏しました町人貴族から、トルコの儀式から「行進曲」をお届けします。

 

 

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