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山手洋館 夏の宵のコンサート・シリーズ NEW!!
14th Concert

アンサンブル山手バロッコ 第14回演奏会 「夏の宵もバロック」
"Baroque Music in a Summer Night"

2004年7月11日(日) 午後4時30分開演 山手234番館 1Fギャラリー
4:30pm 11 July 2004 at Yamate234 House

出演 アンサンブル山手バロッコ 

わたしたち「アンサンブル山手バロッコ」は、98年、横浜山手の洋館 山手234番館のリニューアルに行なわれた記念のコンサートをきっかけに、山手在住のリコーダー愛好家 朝岡聡を中心に結成された、バロック時代の楽器(古楽器)を使った演奏団体で、継続的に山手の洋館での演奏活動を続けています。本日の演奏メンバーを紹介します。

曽禰寛純 Hirozumi Sone(フラウト・トラヴェルソFlauto traverso):
フルート演奏を経て、フラウト・トラヴェルソを独学で学び、慶応バロックアンサンブルで演奏。カメラータ・ムジカーレ同人。当アンサンブル発足メンバー。 

角田 幹夫 Mikio Tsunoda(バロック・ヴァイオリンBaroque violin、ヴィオラ・ダ・ガンバViola da gamba) :
慶応バロックアンサンブルでバロック・ヴァイオリンを演奏。独学でヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。現在、カメラータ・ムジカーレ同人。当アンサンブル発足メンバー。 

中尾  晶子 Akiko Nakao(バロック・チェロBaroque violoncello: 
2000年〜2003年の都留音楽祭に参加。アマチュア・チェリストとして、モダン、バロック・チェロで活躍中。カメラータ・ムジカーレ同人。 

渡辺比登志Hitoshi Watanabe(ヴィオラ・ダ・ガンバViola da gamba):
慶応バロックアンサンブルでチェロを演奏。ヴィオラ・ダ・ガンバを神戸愉樹美氏に師事。現在、カメラータ・ムジカーレ同人 

脇田 美佳 Mika Wakita(チェンバロCembalo
チェンバロを岡田龍之介氏に師事。大学卒業後、渡邊順生、曽根麻矢子両氏にレッスンを受け、研鑽を積む。カメラータ・ムジカーレ同人。


 

アンサンブル山手バロッコ 第14回演奏会 「夏の宵もバロック」
"Baroque Music in a Summer Night"

 

プログラム

山手洋館 夏の宵のコンサート・シリーズにようこそおいでいただきました。
今宵は、バロックの室内楽を、古楽器を用いて当時の音色やスタイルを想像しながら、皆様と一緒に楽しみます。

 

J.S.バッハ( 1685-1750 ) 
フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1038
 
J.S.Bach / Sonata for Flute, Violin and Basso continuo G-Major BWV-1038

ラルゴ - ヴィヴァーチェ - アダージョ - プレスト

 バッハはバロック時代最大の音楽家で同時にバロック時代の終わりを飾る存在です。通奏低音とは、バロック時代に広く用いられた伴奏の形態で、低音の声部を、低音楽器(本日はチェロ)と鍵盤楽器の左手で重ね、右手は和音で曲の広がりを作るものです。この曲は、低音はバッハの手によるもので、上声部(フルートとヴァイオリン)は、弟子か息子の作ではないかとも言われていますが明るく伸びやかな曲として愛されています。

 

F.クープラン(1668−1733) 
コンセール 第13番( 2本のヴィオラ・ダ・ガンバ) 

F,Couperin / Concert No.13 for two Viola da gamba

軽快に(ヴィヴマン) - エア - サラバンド - シャコンヌ

 クープラン家はフランスの音楽家一族で、その中でもルイ王朝の王室礼拝堂オルガニストとなったフランソワ・クープランは最も有名で、「大クープラン」と呼ばれています。「コンセール」は「コンチェルト」(イタリア語)や「コンサート」(英語)と同じで、これらの言葉は元々小編成の合奏を指していました。クープランの「コンセール集」も2人〜数人の奏者のため組曲集で、この13番は「2つの同じ楽器のために」と書かれ、音域からヴィオラ・ダ・ガンバが最もふさわしいと考えられます。

G.F.ヘンデル(1685−1759)  
チェンバロ組曲 ホ長調より「調子の良い鍛冶屋」
G.F.Handel / Aria and variations from Suite for Cembalo E-Major 

 ヘンデルはドイツ生まれですが、ロンドンに渡り、英国王室の音楽教師を務め、王女のチェンバロ教育のために組曲を作曲しました。ヘンデルは友人の出版社に頼み、この組曲を集め、1720年に、チェンバロ曲集として出版しました。本日演奏する「調子の良い鍛冶屋」は、ホ長調の組曲の最後しめくくるアリアと変奏で、曲集で最も親しまれている曲です。

 

J.M.ルクレール(1697 〜 1764)  
組曲 ト短調 「音楽の楽しみ」より シャコンヌとタンブーラン
J.M.Leclair / "Chaconne and Tanbourin" from Suite for Flute, Violin and Basso continuo g-minor "2nd Music Recreation" 

 ルクレールは、ルイ15世の頃、ヨーロッパ中に名前をとどろかせたヴァイオリン奏者でした。この組曲「音楽の楽しみ」は、フランス様式の用いながら独特の世界を描く、当時のフランスとしては画期的な曲で、序曲から始まり、壮大なシャコンヌを経て、タンブーランで終わります。本日は、最後の2曲をフルート、ヴァイオリンと通奏低音(ヴィオラ・ダ・ガンバ+チェンバロ)で演奏します。

 

G.Ph.テレマン(1681-1767)  
パリ四重奏曲 第6番 ホ短調より  モデレ(中庸に)
G.Ph.Telemann / "Modere" from "6th Paris Quartet" 

アンコールは、ドイツのテレマンがパリに招聘された折に作曲され、パリのフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロの名手とテレマン自身のチェンバロで演奏された、この四重奏曲は、「パリ四重奏曲」です。第6番から最終楽章を演奏しました。

 

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