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歌と19世紀ギターで聴く歌曲の世界
〜夢時間〜
Songs with 19 century Guitar
Musica Lego コンサートシリーズ
“洋館で親しむバロック音楽”番外編
2025年1月25日(土) 開演 14:00(開場 13:30) @横浜市イギリス館
主催:横浜山手芸術祭実行委員会
出演
曽禰 愛子(メゾソプラノ)
横浜市出身。鹿児島国際大学短期大学部音楽科、同専攻科卒業。洗足学園音楽大学大学院 音楽研究科修了。その後スイスに渡り、バーゼル音楽院スコラ・カントルムにて学士及び修士を修了。ソリストとしてまた声楽アンサンブルメンバーとして、La Cetra Vokalensemble
Basel、Bernvocalなどのコンサートに参加、ヨーロッパ各地で研鑽を積む。ルネサンスからバロック、ロマン派のドイツリートなど幅広い時代の作品をレパートリーとし、バッハのカンタータ、C.P.E.バッハのマニフィカート、C.グラウナーのオラトリオ、 モーツァルトのレクイエムのソリスト等を務める。2021年に完全帰国後はVocal Consort Tokyo、Promusica Baroque
Academy、プロジェクト・ムジカ・メンスラビリス、アンサンブル山手バロッコの公演等に出演、演奏活動を行なっている。第28回鹿児島新人演奏会、第85回横浜新人演奏会出演。第32回国際古楽コンクール〈山梨〉ファイナリスト。声楽を故川上勝功、Uwe
Heilmann、Gerd Türk、Rosa
Domínguezの各氏に師事。
松本 富有樹(19世紀ギター)
湯布院(大分県)出身。クラシックギターを中野義久、レオナルド・ブラーボ、福田進一各氏に師事。小林道夫氏から演奏解釈等、多くの助言を受ける。また共演を通してアンサンブルの奥深さを学ぶ。2011年からバーゼル音楽院に留学し、パブロ・マルケス氏に師事しルネッサンス時代から現代までの音楽を幅広く勉強する。2015年BA(バッチェラーオブアーツ)を満場一致の最高点にて卒業。2017年修士課程を修了。在学中より古楽に傾倒し、2017年からバーゼル・スコラカントルムにて巨匠ホプキンソン・スミス氏に師事しルネッサンスギター、バロックギター、19世紀ギターなど各時代の異なるギターを学ぶ。2010年、2012年にシエナ(イタリア)で開かれているキジアーナ音楽院夏期講習会にて、巨匠オスカー・ギリアのマスタークラスを受講し、優秀生に選ばれファイナルコンサートにて演奏する。第54回九州ギター音楽コンクール首席2位。第1回韓国国際ギターコンクール首席2位。第9回リヒテンシュタイン国際ギターコンクール4位。2019年に8年間の留学生活を終え帰国。2020年にルネッサンスリュート曲を集めた1stアルバム「ロス・マエストロス」を発表する
Musica Lego ムジカ・レゴ
スイス・バーゼルの音楽院スコラ・カントルムで出会い、古楽を中心に学ぶ日本人音楽家たちで結成されたアンサンブル。2018年8月に東京・横浜・大分にて演奏会を行い、 その後2019年から団体としての活動を開始した。ラテン語でMusicaは「音楽」、Legoは 「集める、読む、組み立てる」などの意味がある(ブロックのおもちゃで有名なあのLEGOもここに由来するという)。団体名には、音楽をするために集まった仲間たちで思い思いに音楽を読み込み、それを皆で組み立てていこうという思いが込められている。
第18回横浜山手芸術祭 オープニングコンサート
歌と19世紀ギターで聴く歌曲の世界
〜夢時間〜
Songs with
19 century Guitar
プログラムノート
*横浜山手芸術祭について*
「横浜山手芸術祭」は山手地区の児童・生徒の美術作品を展示するユースギャラリーから始まりました。歴史と地域資源をいかし、文化芸術の活性化を目指した参加型の総合的な芸術祭です。
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本日は「第18回山手芸術祭オープニングコンサート 歌と19世紀ギターで聴く歌曲の世界 〜夢時間〜」にお越しいただきましてありがとうございます。 普段はピアノの伴奏で聴くことの多い歌曲作品を、18世紀末から19世紀にかけて、市民階級の人々にも親しまれた楽器であるギターと共に楽しんでいただくコンサートです。横浜市イギリス館で、当時のサロンのような雰囲気を感じながら夢のような時間を楽しんでいただけたら幸いです。
F.シューベルト F.Schubert
野ばら Heidenröslein
音楽に寄せて An die Musik
糸を紡ぐグレートヒェン Gretchen am Spinnrade
F.シューベルト(1797-1828)Franz Schubert
シューベルトは19世紀初頭のオーストリアで活躍した作曲家です。 31歳と短い生涯でしたが、豊かな情感を持つ音楽で知られ、ロマン派
音楽の先駆者となりました。当時の音楽都市であるウィーンで主に活動し、さまざまなジャンルの作品を1000曲近く残しましたが、特に 600曲におよぶ歌曲作品の素晴らしさは後世にも影響を与え「歌曲 王」とも呼ばれています。1815年には140曲を超える歌曲が書かれ、有名な『魔王』や、今回演奏する「野ばら」も作曲されました。
「リート」と呼ばれるロマン派の芸術歌曲の時代はシューベルトの 登場によって確立し、クラシック音楽の歴史上に大きな影響を与えました。シューベルトはクラシック音楽の歴史においてロマン派に入れられることが多いものの、古典派からの影響を強く受けた作曲家であり、まさしく古典派からロマン派への過渡期の時代を生きた作曲といえます。
R.シューマン R.Schumann
ミルテの花 Myrten 作品25 より
ズライカの歌 Lied der Suleika
睡蓮の花 die Lotosblume
R.シューマン(1810-1856)Robert Schumann
19世紀前半のドイツで活躍したシューマンも、シューベルトと同じ くドイツ・ロマン派の代表的な音楽家の一人です。彼は幼少期から文
学と音楽に親しみ、一度は法律を学ぶためにライプツィヒ大学に入学 しましたが、すぐに音楽の道を選び、ピアニストを目指して本格的な 勉強を始めました。彼の作品は、深い感情表現と革新的な音楽構造で
知られ、ピアノ曲、歌曲、室内楽、交響曲など様々なジャンルで数多 くの名作を残しました。 歌曲の分野でも優れた作品を多く生み出し、生涯を通じて歌曲だけ で270曲以上も作曲しています。特に1840年は“歌曲の年“と呼ばれ、 この一年だけで120曲以上が作られ、今回演奏する「睡蓮の花」「ズ ライカの歌」の2曲が収められている歌曲集『ミルテの花』もこの年
に作曲されました。
N.コスト N.Coste
思い出 Souvenirs より
オートゥイユの夜会 Les Soirées d’Auteuil
N.コスト(1805-1883)Napoléon Coste
東フランスの小さな町アモンダンで生まれたコストは、母からギターの
手ほどきを受けて育ちました。その後1829年にはパリに移って、古典期 のギタリストとして最も名を馳せ「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれる、スペイン生まれのF.ソル(Fernando Sor, 1778-1839)に教えを 受けました。彼の生きた19世紀半ばはギターの衰退期であり、コストに とっては苦難も多かったと想像できますが、その中でも多くの名品を書 き続けました。コストは晩年の写真が残っていますが、多くの弦を持っ
たギターをはじめ、様々なギターと一緒に写っていて非常に興味深いものに なっています。
*****
M.ジュリアーニ M.Giuliani
6つのカヴァティーナ Sei Cavatine 作品39 より
私が女の子に愛を感じたこと Ch’io sent’amor per fermine
今や苦悩の終わりは近い Gia’presso al termine
desumi martiri
M.ジュリアーニ(1781-1829)Mauro Giuliani
南イタリアで生まれたジュリアーニは、19世紀初頭にヨーロッパで 名を馳せたヴィルトゥオーゾギタリストでした。1806年には、当時
爆発的なギターブームだったウィーンへと移って、ギター界の第一 人者として名声を博します。またウィーンでは、古典派を代表する 作曲家でもあるベートーヴェンなど著名な音楽家たちと交流を深
め、ギターソロ曲だけでなく多くの室内楽作品を残しました。ジュ リアーニはいくつかのイタリア語とドイツ語の歌曲を書いていて、 どちらもギターとピアノ両方の伴奏譜が書かれています。
F.シューベルト F.Schubert
白鳥の歌 Schwanengesang D957 より
セレナーデ Ständchen
鳩の便り Die Taubenpost
W.A.モーツァルト W.A.Mozart
夕べの想い Abendempfindung
W.A.モーツァルト(1756-1791)Wolfgang Amadeus Mozart
モーツァルトは18世紀に活躍した、ハイドンやベートーヴェンらと並ぶ古典派音楽を代表する大家の一人です。オーストリア・ザルツブルグ で生まれ、幼少期からその才能を発揮して「神童」と呼ばれていたモー
ツァルトは、音楽家の父と共にヨーロッパの各地を旅行して様々な音楽 に触れ、吸収しながら、35年という短い生涯の間に600曲以上の楽曲を 残しました。 その名曲の数々は当時大絶賛されただけでなく、モーツァルトの死後 も人気が衰えるどころかその評価は高まるばかりで、後輩のベートー
ヴェンをはじめとして、シューベルト、ショパン、シューマンなど多く のロマン派の作曲家たちに影響を与えました。
たくさんの拍手をいただきましたので
シューベルト 野ばらをお聴きいただきます。
ありがとうございました。
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